今年の5月、6月に成都へ取材した際、夜食としてよく食べたのが餃子です。
成都名物の紅油餃子ではなく、東北系のもっちりとした餃子。
2015年の統計によると日本人が一番好きな中華料理は「餃子」です。
日本の餃子と言えば、焼き餃子が主流でスープ入りの水餃子、蒸し餃子が大半を占めます。
一番人気がある焼き餃子は皮が薄く、ご飯のお供、またはおつまみとして人気のおかず。
焼き餃子の具材はお店によって異なりますが、ニラ入りの餃子が多いですね。
中国では餃子と言えば「煮る餃子」が主流です。
そして、その餡の種類がまた多い!
よく通っていた東北餃子、哈爾濱餃子では以下のような餃子の餡がありました。
- 韭菜猪肉饺(ニラと豚肉)
- 芹菜猪肉饺(セロリと豚肉)
- 白菜猪肉饺(白菜と豚肉)
- 韭菜蛋饺(ニラ玉)
- 西葫芦饺(ズッキーニ)
- 大葱猪肉饺(ネギ豚肉)
- 青椒猪肉饺(ピーマンと豚肉)
- 酸菜猪肉饺(白菜の漬物と豚肉)
- 香菇猪肉饺(しいたけと豚肉)
- 玉米猪肉饺(トウモロコシと豚肉)
- 香菜猪肉饺(パクチーと豚肉)
- 牛肉水饺(牛肉餃子)
- 羊肉水饺(羊肉餃子)
などなど
お気に入りは「トウモロコシ」と「パクチー」の餡。
トウモロコシの甘さ、香菜の香りが病みつきになり、ビールを飲みながらよく食べていました。
中国人いわく、日本の焼き餃子定食はありえない
中国人の感覚でいうと餃子は主食。パンのようなものです。
なので、餃子をおかずにごはんを食べる焼き餃子定食はありえない。
たしかにパン定食はちょっとないですよね。
しかし、だからと言って、中国人が日本風の焼き餃子がきらいかというと、
そうではなく、「ちょっと違うけどおいしい」そんな感覚です。
むしろ中国の鍋貼(焼き餃子)と日本の焼き餃子を比較したら、
自分は日本の焼き餃子のほうが好きです。
鍋貼(グオティエ)があれば、とりあえず食べてみるというスタンスで
いろいろと四川の鍋貼を食べましたが、これは!というものにはまだ出会えていません。
閬中で食べた鍋貼もまずまず。
成都市内にある鶏汁鍋貼もまずまず。
湖南省の老舗のこちらのお店もまぁまぁでした。
まとめ
麺のおともとなるサイドディッシュとしては四川の紅油餃子を食べる。
主食としてがっつり食べる場合は東北系の餃子を食べる。
焼き餃子を食べたいときは日本の餃子を食べる。
これが一番ベストな餃子の食べ方なのではと考えています。
みなさんいかがでしょうか?
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
四川料理マニアたちがつくる四川料理の祭典「四川フェス」主催。過去動員数累計24.5万人。四川料理、しびれ、麻辣、マー活ブームに火をつけ中華業界を盛り上げる。
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