目次
出会いは中華料理もっと向上委員会
二ノ宮さんとの出会いは約一年前に開催した中華料理もっと向上委員会のイベントの時。
中華料理が好き、四川料理が大好き、食べ歩きツアー行きます!
と熱い大陸愛を感じました。
中華料理もっと向上委員会のイベントについてはこちらを参照
http://80c.jp/lovers/20170926-469.html
皆さん大満足で終わった2017年11月の四川料理食べ歩きツアー、二ノ宮さんは夫婦で参加。その後、麻辣連盟主催のイベントでは常連となりました。
しかも、それだけでは飽き足らず、現地系のお店へ行ったり、ツアーで知り合った虎萬元・岡田さんのお店へ、堀切さんがいる京都の膳所漢ぽっちりへ行くなど精力的に四川料理・中華料理を食べ歩いています。
そのどっぷりとはまった具合は毎日四川料理を作り食べている、ぼくが見てもどん引きするぐらい。そんな60歳を間近にひかえた二ノ宮さんと先日、四川省成都→重慶と一緒に食べ歩き視察を行いました。
成都→重慶と三日間食べまくり、中川は先に帰国。二ノ宮さん夫婦はその後一週間ほど成都に滞在。さて、二人はこの後、何をしたのか?
観光なし、あとは成都の料理を食べまくる!!!
二人は二週間の休暇を取り、四川料理を食べ歩くというのです。
そして、その食べ歩き具合があまりにも魅力的だったので、二ノ宮さんに成都で食べたおすすめ料理のベスト5を作ってください!とお願いしてみました。そのランキングがこちらです!
二ノ宮さんの成都食べ歩きランキング2018
≪BEST5≫ 四川大学の近くにある食堂「無味飯店」
【NINOMIYA EYE’S】こちら中川さんオススメの无味饭店、四川大学の近くの小さなレストランがたくさん集まっているビルの一画。こちらもどローカルで期待が膨らみます。醉牛肉と炒空心菜を注文、ご飯もついてきました。醉牛肉は牛腩に豆腐、じゃがいも、セロリなどが入っていて、激ウマ!ご飯が進みます。空芯菜炒めは、上品な味付けで油がとても香ばしい。今までで一番美味かった。
こちらのお店情報の詳細はこちら
≪BEST4≫ 自貢で食べて感動をした「伝統蘸水菜」を成都で発見!
【NINOMIYA EYE’S】前回11月の四川ツアーのとき、自貢で食べた蘸水菜、茹でた肉のコリコリとつけだれの美味さが忘れられなかった。成都にはないかと思いきや、あった!
手撕兔、猪耳朵、蹄筋、白肉をもらい早速口へ、ビールと白酒が進む進む。でも、辛い!!!
今回の旅で1番辛かったかも?!ウマくて辛い、至福のひとときでした。
统蘸水菜という店で、东坡北一路2号にあります(028-8701-0001)。付けだれが美味しいのですが、メチャクチャ辛かったです。ただ相方は自贡の方が辛いと宣う、記憶が曖昧でアテになりませんね。肉の種類は全部一两10元ですが量が少なめで、蹄筋の切りがバラついていました。それ以外は自贡とあまり変わらないと思います。成都市内で食べれるのがいいですね。
店名:传统蘸水菜
四川省成都市青羊区东坡北一路2号
http://www.dianping.com/shop/19225847
≪BEST3≫ 成都人が愛するローカル食堂のトップ「明婷飯店」
【NINOMIYA EYE’S】中川さんとの下調べツアーが終わって翌日、成都の代表的な大衆食堂で昼食をとりました。何度か改装して大きくなった店内は、言われるほど汚くない。まぁトイレはそれなりですが。
蒜泥黄瓜、香葱腰花、脑花豆腐、霸王黄喉でビールで乾杯。ノーミソトーフと大動脈煮込みがめちゃくちゃうまかった!
お店の詳細はこちらから
≪BEST2≫ 里芋と鶏の四川煮込みといえばこの店「絶成芋儿鶏」
【NINOMIYA EYE’S】水頭さんに教えてもらった超ローカルストリートのウルトラローカル饭店。
選択の基準は;
1. きたないこと
2. ジモティで溢れかえっていること
3. 臭うこと
これをクリアした場合、かなり理想に近づけます(わたしの)。やはり現地在住の人はよくご存じ。今回の旅でやっつけたかった2つをいっぺんに片付けられました。芋儿鸡(さといも鶏鍋)と干锅牛蛙(汁なし牛蛙鍋)。人の話が聞こえないほどの喧騒の中、強烈な麻辣に意識が飛びます(ウソ)。あーウマかった。
※おいしい四川でもこちらのお店を取材しましたが・・・昔はかなり汚く、床はベトベト、あまりにもすごすぎて、一緒に取材した張勇がどん引き。これはハードだからやめよう・・・と掲載をなしにした経緯があります。しかし、あれから、5年、二ノ宮さんが再度行ってくれたおかげ思い出しました!
绝城芋儿鸡(总店)
四川省成都市锦江区龙王庙正街9号
http://www.dianping.com/shop/67419474
≪BEST1≫ 四川省全土で大雨警報が出ても行ってしまった「打牙祭」
成都到着翌日7月10日、まず向かったのが忘れがたき打牙祭。大雨の中1時間かかってタクシーを確保、ようやくたどり着きました。料理はすべて変わらず安定の味。まだそこにあることに感謝。ちなみに帰りもタクシーを捕まえるのに1時間、大雨にはマイッタ。
お店の詳細はこちら
BEST5のまとめ
≪BEST1≫ 四川省全土で大雨警報が出ても行ってしまった「打牙祭」:青花椒鱼
≪BEST2≫ 里芋と鶏に四川煮込みといえばこの店「絶成芋儿鶏」: 芋儿鸡
≪BEST3≫ 成都人が愛するローカル食堂のトップ「明婷飯店」:脑花豆腐,、霸王黄喉
≪BEST4≫ 自貢で食べて感動をした「伝統蘸水菜」を成都で発見:手撕兔、猪耳朵、蹄筋、白肉
≪BEST5≫ 四川大学の近くにある食堂「無味飯店」:醉牛肉
こちらが二ノ宮さんが成都滞在中に食べまくった四川料理の中でのBEST5。二ノ宮さんいわく
他にも美味しいところがあって悩みます。宽窄巷子轩轩小院 、三江烤鱼 、一飘油肺片 、崇州荞面铺盖面 、人民食堂などなど
とのこと。素晴らしいのは四川のドローカルの食堂を回るその食の好奇心。そして、もう一つは一緒にこの食べ歩きをするパートナーがいること。
一人で注文して、食べて、飲んで孤独のグルメみたいに楽しむのもいいですが、ここは中国。食が生活の中心に出来ている国です。一緒においしい料理をシェアして楽しみながら食べるのが「食べ歩きでは一番楽しい」と感じています。
四川料理が好きすぎて、四川移住を考えてしまっている二ノ宮夫婦。では、一体なぜここまで四川料理、中国に傾倒していったのか、きいてみました。
なぜここまで四川料理が好きになったのか?
若いころから単なる辛いもの好きで日本の中華を食べていたが、30代の時に中国人コックの作った水煮魚を食べて衝撃を覚えた。特に麻辣の強烈な刺激と、素材の味、臭みまでを生かす絶妙な火加減と技術に惹かれた。
日本や四川以外の中国で中国人の作る四川料理を食べれば食べるほど、本物が知りたくなった。そして行ってみたら知らないことだらけでビックリ。四川人のカカさん曰く、7割の四川料理は辛くないなど、行かなければ知り得ないことが多く、ますます探求心が深まった。
普段の生活の中にこそ、その土地の美味しさがある
私にとってのおいしさとは、高級料理店もいいけれども(轩轩小院はよかったなぁ)、人々が日常食べている町中の食堂にあるような、普段の生活の中にこそ、その土地の美味しさがあると思う。
高級料理も初めはローカル料理から始まって、それを昇華させたものではないかと。一杯めし屋が好きだった父親の影響もあるかもしれないですね、今でも古い食堂に惹かれます。古いということはそれだけ長く愛されているということでしょうから。
目的の料理を見つけるのに苦労します…
感動話を思いつきません。だいぶズレますけれど、目的の料理を見つけるのに苦労しました(例;干锅牛蛙,蘸水菜など)
タクシーに乗って行っては閉まっていて運転手に呆れられたり。言葉も通じなかったんですけれども。
まだ「四川料理」を知らない人に四川料理を食べるときの心構えなどありますか?
日本で四川料理といえば麻婆豆腐とか、とにかく辛いというイメージがあると思います。実際私も四川に行くまではそう思っていました。ところが中国では、本当に辛い料理は重慶や湖南省にあり、湖南人は”辛くないことを恐れる”とまで言われています。
実際に四川料理を本場で食べてみると、辛い物もありますが、選べばあまり辛くなかったり、まったく辛くない料理があったりします。デザートだけではなくて、辛く見えるのに甘いものさえあります。ですので一つご提案ですが、今までの概念を棚上げして、これから食べたい料理のリストを作ってみてはどうでしょうか。
おいしい四川のホームページや、中川さんの著書は参考になります。そうすれば、もし仮に四川に行かれるとしたら、ただ漠然と行くよりも、何倍も楽しくなります。
二ノ宮さんにとって、四川料理とは何でしょうか?
世界3大料理の一角である中国料理、その中でも最も人気の高い料理です。私にとって中国への入り口であったのですが、知れば知るほど奥が深い料理です。
今では程度の差こそありますが、世界の主要都市で食べることもできます。
おいしい四川の読者の皆さんに一言!
料理人の皆さん、日々のご研鑽お疲れ様です。皆様にとっては、いつも本物を作るか、消費者に迎合するかのジレンマにお悩みではないでしょうか?
素人の私にとっては、しかしながら、本物の(と思しき)味に出会え時は、感動で、また来たいと思います。素人考えですが、中国の味とメニューをそのまま日本で展開したらどうなるだろう、と思っています。
最近は、それらしきお店も散見されます。あるいは、日本人向けと本場とメニューを分けるとか(笑)。素人のたわごとです。四川料理好きの方々、ともに四川料理を楽しみましょう!
二ノ宮さんのプロフィール
横浜生まれ、横浜在住。海外在住経験無し、外資系鉄鋼メーカー勤務、58歳、中国・韓国に年3‐4回出張。趣味は旅行、食べ歩き、中国料理探訪、白酒好き!
二ノ宮さんと友達になりたい方はfacebookに申請してみてください。その際はメッセージを忘れずに!
https://www.facebook.com/shingo.ninomiya.77
麻辣連盟は四川料理を軸にみんなでゆるく仲良くなり、本場の四川料理を愛し、日本の食文化を尊重しながら、麻辣にしびれる仲間の集まりです。最終的には日本を赤く染める麻辣革命をおこします。興味ある方はこちらのページをご覧ください。
https://meiweisichuan.jp/malaparty
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
四川料理マニアたちがつくる四川料理の祭典「四川フェス」主催。過去動員数累計24.5万人。四川料理、しびれ、麻辣、マー活ブームに火をつけ中華業界を盛り上げる。