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6月に四川省涼山彝族自治州の金陽県へ行って、そこで暮らすたくさんの人々と出会いました。
日当たりがよい山岳地帯の涼山州(四川省涼山彝族自治州を省略)は、独特の自然環境と彝族の風俗の影響で、漢族地域と大いに違う飲食習慣があります。
この記事では、涼山州で食べた異国情緒のある彝族料理について、ご紹介します!
①玉米飯と平たい豆「金豌豆」で作った涼粉
1.トウモロコシの粉を蒸して作った「玉米飯」
金陽県に行く途中、西昌市で休憩を取って、お昼をとる。そこで、「金陽県の名物の金豌豆涼粉をごちそうするよ。」と言われて、小さなお店に入る。
まずは「ご飯」から。これは普通のご飯ではなく、トウモロコシの粉を蒸して作った「玉米飯」でした。
金陽生まれの人が子供の時代からこれを食べてきた。みんな大好きなもの。
食べてみたら、発酵食品のように微かな甘さがある。ただ、とても乾燥していて、口に入れたら唾液を吸い、歯にくっついてしまうものだった。これは食べ慣れたら美味しいかもしれないね。
2.「金豌豆(ジン・ワン・ドウ)」で作った涼粉(リャン・フェン)
そして「金豌豆」という豆で作った涼粉(ところてんのようなトロトロするもの)も注文。「金豌豆って何?」と聞いたら、このような豆を見せられた。涼山州の名産物だそうだ。珍しいものですね。
かけたタレをしっかりまぜたら、美味しい涼粉に!!!
②路上で食べる焼肉とじゃがいも
西昌市から金陽県に向かう途中で、道端で焼肉と焼きじゃがいもを販売する彝族のおばちゃんたちがいた。野外バーベキューのような屋台で、おばちゃんたちが生の豚肉をその場で焼いていた。
丸ごと焼かれていた豚の頭、豚足や内臓。
豚肉と豚レバーを購入。美味しそう!
焼きじゃがいもを売っているお婆ちゃんと女の子。じゃがいもに唐辛子の粉を挟んで食べていた女の子の表情が辛さを物語っている(笑)
巨大な石のようなじゃがいも。まだ何も調味料をかけていないが、じゃがいもの自然な香りが漂ってくる。
女の子がトウモロコシの皮でじゃがいもを包んで渡してくれた。
ホクホクのじゃがいも+ジューシーな焼肉のハンバーガー。これはうまーーい!!!!!!!!
③金陽県で彝族美食を味わう!
1.ハーブとスパイスをたっぷり使った金陽の米線(米のラーメン)
朝ご飯として食べた米線。パクチー、酸菜(さんさい)、ミントの葉、唐辛子、青花椒など、たくさんの薬味を入れて食べるものだった。
唐辛子は何種類もあった。成都の人より辛いものが好きみたい。
2.野生の野菜と塩漬けスペアリブ鍋
鍋のタレを作るために、唐辛子、豆豉、腐乳、ドクダミ、ネギ、青花椒や青花椒油など、20種類の調味料をミックス。
石炭で加熱する鍋に新鮮な野生の野菜、きのこ、塩漬けスペアリブなどを入れて茹でる。食材の自然な風味とコクのあるタレの組み合わせが最高!!!!
④ 彝族農家特製の郷土料理を味わう!
1.花椒農家で食べた彝族流鶏料理
彝族のおばちゃんの家に誘われて、彝族の郷土料理を作ってくれた。青花椒の産地だから、青花椒をたっぷり使ったお昼だった。青花椒の爽やかな味と強烈なしびれはインパクト抜群。
まずは「焼椒」(シャオジャオ)を作る:唐辛子を炭火で焼く。
そして、焼椒を刻む。
同時に青花椒などのスパイスを入れて、鶏肉を煮込む。煮込んだ鶏肉を、かまどに入れて炭火で焼く。
最後に、焼椒、青花椒、ネギ、塩と焼いた鶏肉を和えて、水を入れて酸湯を作る。
彝族の伝統模様を描いたお皿で盛り付けた、炭火のちりが混ざった鶏の煮込み。
鶏の酸湯スープ
2.新鮮な青花椒の葉の天ぷら
青花椒の葉の天ぷら。新鮮な青花椒の葉を洗って、そのまま天ぷらのように揚げたもの。パリパリして青花椒のしびれがさわやかでおいしい!
⑤西昌市で豪快な彝族料理を満喫!
金陽県から成都に帰る中、また西昌市で晩ご飯を!今回は彝族料理の専門店「彝風人家」で!
料理はどれでも簡単にしか調理されていないが、自然な風味があって美味しかった!
大きなグラスでビールを乾杯する涼山州のみんな。すごく豪快だった!!
まとめ
涼山州へ行ってびっくりしたことは、豚、牛、羊、鶏など、すべての家禽、家畜は小屋や柵に入れられず、自由に山や道で放し飼いになっていること。
料理はシンプル。しかし、その素材は自然の中で自由に育った野生の野菜やスパイス。天然の旨味と風味、それが彝族の料理の魅力。
食材の本来の味を残しつつ、香辛料の魅力を最大限に引き出す彝族の料理。これが、おいしさの秘密、この旅でわかったことです。
彝族が作っている「金の太陽花椒」
交通の便も悪く、産業もない最貧地帯と指定された四川省涼山彝族自治州にある金陽県。名産物をつくり、チーム金陽が一丸となり、経済を皆で作っています。この発展を後押したい!と思ったので、おいしい四川では「金の太陽花椒」をPRサポートすることにしました。
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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