来鳳魚、璧山兎を食し、車は重慶へ。重慶市内についたときはもう暗くなっていました。
前回までの記事はこちらから
重慶にきたのはこれで6度目。以前、「涙を流し口から火をふく、四川料理の旅」を一緒につくった張勇と一緒に重慶を回ったことがあります。
その時に泊まった宿が重慶北駅のすぐそば、狮子坪という場所。このエリアは市内の中心の解放碑のように近代化されておらず、いかにも下町という感じ。
昼間も飲食店と日曜品がワイワイしているエリアで散策が楽しいのですが夜がおすすめ。夜になる歩道いっぱいにテーブルを置き、そこで、火鍋や串焼きなど重慶名物料理がローカルプライスで食べられます。
まずは重慶火鍋一条街へ
狮子坪から歩いてすぐのところにあるのが火鍋屋通り「東湖南路」にあります。外で食べれて、人がワイワイしているところということで今回は「大龙老火锅」へ行ってみました。
こちらの火鍋屋のとなりに「渝宗老灶火锅」もあります。こちらも有名で人気のお店。
重慶なので、本当は真っ赤な紅湯のみに火鍋を注文したかったのですが、四川人のカカさんが辛くないスープの鸳鸯火鍋(ユェンヤン)にしたい・・・といい、今回はこちらで。
火鍋の注文の仕方と食べ方
火鍋のメニューはコチラを参照。
定番の火鍋メニューは鴨腸(アヒルの腸)、毛肚(牛の胃袋)、牛肉(麻辣味の)、肥牛(牛バラスライス)、羊肉、香菜丸子(香菜の肉団子)、鳝鱼(タウナギ)、宽粉(幅広の薩摩芋面)といったところです。
火鍋のタレの作り方、食べ方はこちら参照ください。
汗をかきながら火鍋を食べる幸せ
こんな感じで重慶では外で火鍋をたべる習慣があります。涼しくなった夜、冷房が効いた部屋でなはなく、解放感抜群の外で火鍋を食べる・・・これが重慶の幸せです。
雪花ビールと同じように薄い重慶のビール「国賓」を飲みながら火鍋の具材を待ちます。
ごま油にパクチーが浸った火鍋のタレ。伝統的な重慶火鍋はこのタレを使わず、紅湯をとり、にんにくをいれるというスタイル(やばいくらい辛いので要注意!)
ぐつぐつと煮える火鍋。なんでこんなにおいしそうなんでしょうか!花椒が浮き、唐辛子が浮く、夜にピッタリの料理です。
結構大きめのテーブルに注文した具材を入れて、あとは食べまくります。
まずはしゃぶしゃぶからスタートし、次は煮る。これを延々と続けて具材をいただきます。
調子がでてきた二ノ宮さんは火鍋に白酒を合わせることに。辛い脂っこいものをビールで流す、火鍋とビールは相性抜群ですが、ここで白酒も投入。ビールをチェイサーとして飲みまくりでした!
まとめ
夜の九時に食べ始め、終わったのは十時半ごろ。ぶらぶらとこのあたりを散歩。23時前なのにまだ火鍋を食べている重慶人。素晴らしい夜の過ごし方ですね。
日本の火鍋を食べるとおいしいのですが、薬膳が協調されているせいかあっさりとした印象を受けます。これが本場の重慶火鍋になると紅く辛く油っぽく、超攻撃的な味に変わります。
火鍋はもともと庶民の食べ物。捨てられていた牛の臓物を匂いを消すために作った料理。高級路線ではなく、街場で食べる。外でビールを飲みながら気楽に食べる。そんな料理です。
池袋の海底捞火鍋のように日本でも火鍋は大人気になる下地もすでにあります。
麻婆豆腐、担担麺、よだれ鶏ときて、次はおそらく火鍋ブームが来るはず。その時は薬膳火鍋ではく、高級でもなく、街場の気楽な料理として、日本でも広まってほしい!そう願っています!!
※重慶北駅の重慶火鍋第一街は東湖南路にあります。
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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