2016年、成都市で一番人が入っている火鍋屋が「小龍坎火鍋」(シャオロンカァン)です。
成都中心地に複数店舗を持ち、いつ行っても一時間待ちの行列ができる超人気です。
昔を振り返ると留学当時、2004~2006年に一番人気だった火鍋屋は、ともに重慶にある老舗の2軒、「徳庄火鍋」と「孔亮火鍋」でした。ぼくは、週一回で共著者の張勇と通うほど火鍋が好きで、そんな当時、通っていたのが「徳庄火鍋」。
この徳庄火鍋の「火鍋の素」は、日本の中華ショップでも売っていますね。
健康志向から伝統の味へ
2011年、いわゆる老油問題が発生し、成都飲食業界に激震が走りました。
※老油(ラオヨウ)とは一度使った、火鍋の油を濾して、再利用した油のこと
以前から黙認されてきた老油が全面禁止となり、一次性(一回だけ使う)の火鍋しか提供できなくなったのです。
そのため、鍋底費(火鍋代金)の値段が跳ね上がりました。
そんな中、メキメキと頭角を現し、成都一の火鍋屋にまで上りつめたのが「蜀九香」。
伝統的な火鍋は牛脂を多く使った『牛油火鍋』
「蜀九香」は従来の牛油ではなく、植物性油を原料にしながらも、
牛油特有のコク、辛さを兼ねそなえた、独自の『清油火鍋』を作りだすことに成功。
結果、『清油火鍋』は老油問題で揺れる成都で一世を風靡し、頂点を極めました。
しかし、舌に慣れた味を求める声が広がり、健康嗜好派と安全意識から
あれだけ人気となった『清油火鍋』から一転、
もっとおいしいものを!
と従来の伝統的な重慶火鍋の味、牛油火鍋の回帰が始まりました。
現在、成都一の火鍋屋に上りつめている店が「小龍坎火鍋」です。予約なしでは、一時間待ちも当たり前の超人気店です。
なぜそれほどまで人気になったのか?
その秘密は、厳選された牛脂を用いた濃厚なスープ&新鮮な具材
さらには、手頃な金額設定にあります。
今回は広報の担当の方とゆっくり話しながら、人気の秘訣について、じっくり語り合いました。
「今日は火鍋食べながらリラックスして話しましょう!」と
1時間以上おしゃべりをし、おいしい火鍋を食べさせていただきました。ありがとうございました!
担当の方に聞いた小龍坎老火鍋の魅力
人気の秘密は、厳選された牛脂を用いたスープと新鮮な具材。そして、お手頃な金額設定です。
スープは煮込んでも味が変わらず、最初の一口目から最後までおいしく味わい、火鍋特有の脂っこさや食後の重たさを感じさせないまろやかな味わいが特徴。
また辛さと脂の重たさを分解する「金橘檸檬茶」や「百香果茶」は火鍋のおともにおすすめです。
企業理念は「百年伝承・口味正宗」(百年続く伝統の味を継承する)
100年以上もの歴史を持つ伝統的な重慶火鍋の味を受け継ぎ、「百年伝承・口味正宗」というのが企業理念です。
常に新鮮・安心・行き届くサービスを提供し続けること。これも弊社が愛される理由の一つかもしれません。
火鍋を愛し、こだわりを持つ成都の顧客の胃袋に応え、今や成都市内では10店舗以上に展開(うち一店舗は24時間営業)しています。そして、行列に並ぶ人の為に、今はアプリ(大衆店評)での予約やメニュー注文もできるようにしました。
※順番が回ってくる約10分前にお知らせする機能
並びたくない、でも食べたい!!という方はネットでの予約がオススメです。
食べ方、注文方法
基本情報
価格 | 牛油紅鍋39元。紅白鴛鴦39元。极品鮮毛肚29元。玫瑰圓子15元。 |
おすすめ | 紅油火鍋、极品鮮毛肚、红糖糍粑、玫瑰圓子 |
住所 | 小龙坎老火锅(概念店) 地址:成都市锦江区东大街188号时代华章2F(香槟广场对面) 电话:(028)—61999499 小龙坎老火锅(春熙店) 小龙坎老火锅(盐市口店) 小龙坎老火锅(交大店) 小龙坎老火锅(双林店) 小龙坎老火锅(水碾河店) 小龙坎老火锅(马鞍店) 小龙坎老火锅(华阳店) 小龙坎老火锅(绿地中心店) |
営業時間 | 11:00 ~ 26:00 ※24時間営業のお店もり |
環境 | 内装はキレイ、店内は清潔 |
その他 | 成都市内に複数の支店あり。 |
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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