成都で成功したイトーヨーカドーが手がける本気の「四川祭」inアリオ亀有の開催！

はじめに

四川省成都に留学していた17年前、成長の一途をたどる成都の中心地、春熙路は小さな商店で溢れていました。週末になると人で埋め尽くされる通りのど真ん中にそびえ立つイトーヨーカドーの存在感は誰にとっても特別でした。

当時も、今も成都の人にとってイトーヨーカドーは、ちょっといいものを買いにいくところ。

おめかしして、友達や家族と食材や服をゆっくり見て、良いサービスを受けながら過ごせる空間は、成都人に週末ヨーカドーに一緒に行こう！と誘われるほど、現地の人の心をがっちりと掴んでいました。

中国人の友達たちと一緒にお店に入る時、従業員の人たちが「欢迎光临（ホワイングワンイン）」とお礼をして扉を開けてくれる姿を見ながら、口々にそのサービスの良さがすごいんだ！と聞くたびに、日本人として胸を張って歩けたことを覚えています。

地下にある、どのお店よりも綺麗に陳列された野菜やドライフルーツをぐるりと見てまわったあと、パンコーナーに立ち寄り、１元のアンパンを買って帰るのが日本人留学生時代のささやかな楽しみでした。まだ、スターバックスも、日本食レストランも一般的ではなかった時代、唯一、日本を感じてほっとできる場所だったのです。

四川フェアを一緒にやりませんか？

毎年、イトーヨーカドーでは「中華フェア」を開催していますが、今年は「四川フェア」を開催することになりました。一度、お話をできればと思います。

2018年10月、ヨーカドーさんから連絡をいただいたときは、びっくりしました。

調べてみると、20年来、四川省に赴任され成都のヨーカードを牽引された三枝社長が日本に帰国されて、イトーヨーカドーグループの社長に就任されたと知りました。今や成都に５店舗を展開し、成都で大成功を収めているヨーカドーさんが、日本で四川料理を広める「四川フェア」を開催するのか！

勝手に深い感慨がありました。

ぼくらは地道に四川料理の魅力を伝えたいと活動していますが、四川省成都で20年以上も前から、日本の小売店として様々な苦労を乗り越えながら成功への歩を続けておられたヨーカドーさんと一緒に「四川」を軸に仕事をすることになるとは。

ふと頭をよぎったのは、

「成都で成功したイトーヨーカドーが手がける本気の四川フェア」

を一緒にやりたい！という考え。

現地で長年展開されてこられたからこそ、「四川」に対する思いはひときわ強い。

四川人に愛された企業だからこそ、日本で四川料理や文化を広めるフェアにはぜひ微力ながらも協力したい！とすぐに会って話をすることになりました。

中国駐在組が仕掛ける四川フェア

PJチームの中には、ヨーカドーさん本社からも北京留学、成都に駐在していた中国組が中心となり、企画、構想、お惣菜開発など、打ち合わせを重ねました。

10月から、何回もMTを重ねて、お客様があっと驚く、本場の四川料理を提供しようというPJは、予想以上にいろいろな展開が待ち受けていました。

実は、ヨーカドーさんは、キッチンカーを用意してまで「四川フェア」を店舗で開催するのは初めての試み。

どんなお店が来たら面白いだろう？と話を進めて行き、下町「アリオ亀有」で開催することから、

みんなが好きな麻婆豆腐を主に、一挙に４店舗の麻婆豆腐が食べ比べできたら面白い！

ということで、都内人気店４店舗が集まり「四川祭」をしようと盛り上がりました。

四川祭 in アリオ亀有の開催

一言で、麻婆豆腐といえども、伝統、新派、特級シェフが作る、など味は多彩。

４つの麻婆豆腐の味が楽しめて、さらにそれぞれのお店の四川の伝統料理特性料理が食べれるとなると、はじめて本場の四川料理を食べる人にも、きっと喜んでもらえるのでは？ということで、以下のお店が出店します。

陳家私菜（渋谷）

都内中心地に7店舗を構える本格四川料理店。名物「元祖頂天石焼麻婆豆腐」「皇帝よだれ鶏」など激辛料理が人気で、新大久保で開催される「激辛グルメ祭り」５年連続グランプリ一位、チャイナフェスバル２年連続グランプリ一位、四川フェス２年連続一位！

http://www.chin-z.com/

陳麻婆豆腐（赤坂）

創業1862年、麻婆豆腐発祥の店、陳麻婆豆腐が出店。看板メニューの麻婆豆腐は今や世界中で食される中国料理の代表格。その元祖が四川省成都市の陳麻婆豆腐。本場の味わいを提供します。

http://www.chenmapo.jp/

四川料理 華美（東京）

四川省成都のホテルで料理主任・料理長を歴任ののち、1999年に当時四川人最年少記録を打ち立て「中国料理コンクール」で優勝。さらには、中国で最高峰料理人に与えられる称号「特級厨師」や、四川省認定「川菜烹飪名師」といった輝かしいタイトルを持つ、「四川料理 華美」東京店の総料理長、楊聡シェフが腕を振るう！https://www.hotpepper.jp/strJ001003514/

本格熊猫（ホンカクパンダ）（高田馬場）

創業者劉氏は四川料理家族の出身、おける38軒牛肉鍋チェーン店のオーナーです。子供の頃から、家族の教育を受けて、四川料理専門学校で卒業しました。平成28年高田馬場に本格熊猫本店をオープンして、さらに平成29年に本格熊猫阿佐ヶ谷店をオープンしました。パンダの故郷の食文化と料理を皆様に届けます。

https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13211904/

辛い四川料理に合わせるビールと白酒

麻婆豆腐をメインに各店舗の名物料理が楽しめます。そして、辛い料理に合わせたいのがビールですね。四川フェスでは中国を代表する「青島ビール」を販売します。冷えた青島ビールと麻婆豆腐で乾杯する休日、きっと楽しいですね。

さらに、「中国はビールだけじゃない、白酒（バイジュウ）もあるじゃないか！？」という方向けに、四川省を代表する五粮液（ウーリャンイエ）も販売します。

四川省は白酒の産地、水が綺麗で酒作りに適している土地で数々の銘酒があります。その代表的なお酒が明の時代から500年受け継がれている五粮液。四川人なら誰しもが知っている。働きだした初めての給料でお父さんやお爺さんに特別なプレゼントをしたいときなど、特別な時に飲むお酒です。

普通に購入すると2万以上する五粮液をグラスで販売。みなで銘酒に酔いしれましょう！！

中華総菜2.0四川バージョンを作る

今回のイベントは四川省人民対外友好協会も参加します。四川省政府機関ということもあり、省の威信をかけて

なんと23人の踊り子を連れてくるとか！ステージを３倍の大きさにして欲しいなどの要求が降り注ぐ中、今度の展開はいかに？

さらに、この「成都で成功したイトーヨーカドーさんが手がける本気の四川フェア」。

実はお惣菜の商品企画もぼくらサポートしました。

普段ある何気ないお惣菜、サラリーマンが仕事帰りに一杯飲むときに買う、ママが子供が喜ぶと考えて選ぶお惣菜。そんなお惣菜を四川風に本気でアップデート。中華総菜2.0四川バージョンを作り上げました。

コンセプトは何度も言いますが「成都で成功したイトーヨーカドーが手がける本気の四川フェア」。ガチのお惣菜です。

この商品開発を一緒に行ったのは

・「激辛グルメ祭り」５年連続グランプリ一位

・チャイナフェスバル２年連続グランプリ一位

・四川フェス２年連続一位

の人気店、陳家私菜さん。

お惣菜開発はぼくら自身も初めてで、陳家私菜さんも初めての経験。日本人と中国人がタッグを組み本当においしいお惣菜をヨーカドーさんと一緒に作る。

理想は素晴らしいですが蓋をあけたら、

・過去の陳家私菜の料理流出問題が明らかに！

・立ちはだかる言葉と文化の壁！

・「もうおれはこの店を出ていく！」と怒ってしまった陳家私菜の湯総料理長！

・何度も繰り返す試食、ほど遠い本場の味つけ

と問題が続出。。。

一体、どうなるイトーヨーカドーお惣菜企画・・・と、誰もがもうあきらめようと思った時、料理を開発するコツを教えてくれたのはあの菰田シェフ。

17年前から続く時空を超えた四川料理の物語。一体、どんなお惣菜が完成したのか？

次回の記事でレポートします。

お楽しみに！！

四川祭 in アリオ亀有の基本情報

・日程：4月13日、4月14日： 11時～18時

・場所：アリオ亀有 イベント広場

・住所：東京都葛飾区亀有3-49-3