About me
中川正道。四川省公認の四川料理の専門家、麻辣連盟総裁、時色株式会社代表兼デザイナー。2002~2006年まで四川省に滞在、四川料理に魅了される。2012年に単身、四川省へ行き、四川の仲間たちと200店舗の四川料理店を食べ歩き「おいしい四川」サイトをリリース。2014年夏に日本初!四川料理食べ歩きガイドブック「涙を流して口から火をふく、四川料理の旅」を出版。2日間で10万人を動員した四川フェス主催。 これまでの活動が実を結び、2018年のマー活、花椒が話題になる。2019年の麻辣ブームの火付け役。


 

いつか中国全土の料理を集めるフェスをしたい

2017年、初めて四川フェスを開催した後に、盟友の羊齧協会主席の菊池氏と話していたことです。中国には、まだまだぼくらが知らない料理があり、日本人は全然知らない。すごく奥が深い領域。

 

中国全土の名物料理を一同に集め、食べ歩きができたら、最高においしく、楽しいはず。

 

 

そこから5年、いきなりチャンスがきた!

昨年の12月初旬、上野中央通り商店街さん、(株)中国電視さんから、春節の時期に上野公園でフードイベントやりませんか?と依頼がありました。ただ、数えるとイベントまで、一カ月しかない。今すぐ動かねば間に合わない!

そこから、超ハイスピードでイベントの中心となる「食」のコンセプトをつくり、出店に向けての条件を定め、12月中旬から出店に興味あるお店に連絡。

 

ぼくらだけでは間に合わない。なら、仲間にサポートしてもらおう!80c編集のサトタカさん、ガチ中華インフルエンサーの阿生くん、中華地方菜研究会の愛吃さん、貴州人のリンちゃん、ディープチャイナさんに声がけを手伝ってもらいました。

 

最終的に声がけしたのは130店舗以上

しかし、多くの店舗は興味はあるが「人手不足!」「時間がない!」…

結果、出店が確定したのはガチ中華18店舗+企業&団体6+10店舗(日本の屋台)=34ブースになりました。いきなりの連絡で出店していただいた飲食店&企業の皆様、本当にありがとうございました!

結果、3日で15万人が来場、大成功で終わりました!

1月21日(土)のお昼がピークで入場制限ギリギリでした。会場では人が来すぎて、電波障害が頻繁に起こっておりました・・・

 

・こんな短い期間でよくできましたね!🤔

・え、こんなに人がくるんですか!?😳

・こんな規模とは知らなかった!でたかった!!!😭

・どうやったら、こんなに人がくるのですか?

・・・・

 

など、沢山のご意見をいただきました。運営を行っているぼくらでも、ここまでうまくいくとは思っていなかったので、これはびっくりの結果!

せっかくなので、まだ記憶が新しいうちに今回のうまくいった要因をまとめておきます。次の四川フェスや何かイベントする際の参考になればと。

 

1.四川フェスからのウエノデ.パンダ春節祭

おそらく、何の実績もなく、経験もない団体が「上野公園で春節祭だ!」と言っても誰も「ほー」「ふーん」となったことだと思います。ぼくら四川フェス実行委員会は2017年から食フェスを行い、少しづつ仲間を増やし、関連する店舗や企業、団体、イベントのファンを地道に育ててきました。

母数はそれほど多くはないかもしれませんがすごく濃い四川料理好きが集まっています。そして、イベントを行う中で気がついたことは四川料理好きの多くは中国好きということです。

実際、四川へ留学したことあるメンバーはぼくを含め数えるだけ。一番多いのは北京や上海の留学、または駐在したメンバー。

 

最近のメンバーは中国へいったこともない人もいます。これはゲームやドラマなど中国の新しいカルチャーに惹かれた人たちです。

 

なので、四川フェスからの中国大型イベントというのは相性がいいのです。その証拠として、Twitterの四川フェス公式アカウントで「上野パンダ春節祭」のイベント告知を行った際、すごくバズりました。四川フェスより、反応がよかったです(笑)

 

 

2.規模を大きくするには分業するべし

ウエノデ.パンダ春節祭では、4つの団体で役割を分担しました。これまでの四川フェスはすべてを自分達で決めてやってきたので、これは初めての試みです。最初はちぐはぐしたチームでしたがなんとか気合いで乗り切りました。

 

羊不同にて、決起集会!上野中央通り商店街さん、中国電視さん、四川フェス実行委員会メンバーで乾杯。仲良くなるには宴会が一番いい。

 

やればできる。まさにそんな心境です。

 

3.最強の動員方法

なぜ3日で15万人もきたのか?これはぼくらの想像を超えていましたが、よくよく考えてみると三つのポイントがあります。

①地の利:最強の上野公園

これは上野公園の集客の強さです。上野動物園は会場前から長蛇の列、国立美術館も人がすごいいるし、外国人の観光客の多くも散歩している。イベントがなくても、すごく人がくる日本最高峰の公園です。

 

②100万人の華僑へ情報発信

東京で行われたウエノデ.パンダ春節祭の盛況ぶりは習近平国家主席も知ります‥と中国電視さんが仰っていましたがとにかく中国人への情報発信がすごかった。ぼくらも詳しくは知りませんがwechatグループで在日華僑メディアが集結し、皆で情報を共有。

日本にいる華僑は誰でも知っているぐらい情報発信する!

と人海戦術&コネクションで多くの華僑がこのイベントの存在を知りました。

結果、かなりの中国人の方々が来場されました。これは今までのぼくらのイベントではなかったことです(華僑への情報発信は四川フェスの弱み)

 

③日本人へのPR

脱サラし、四川料理プロジェクトをはじめてもう10年以上。これまで蓄積し、育ててきたプラットフォームをフル活用し、PRします。具体的には以下の図のような感じです。

1:リストを保有していること

WEBマーケティングで一番重要なのがリストです。濃いリストを持っているか、これが肝です。

 

2:デザインで世界観を表現する

これがぼくの一番得意とするところです。今回バズったのはこの画像の力が大きかったからと推測しています。

中国屋台飯というコンセプト。そのコンセプトが一発でわかるイメージ。

 

3:出店店舗や料理を伝える(コンテンツ)

持っているプラットフォームを使い情報を発信する。これも今回は中川が一人で行いました。料理の価値や希少性を理解し、わかりやすく伝えることが重要です。

 

メインはTwitter&メルマガです。特にTwitterではエゴサしたり、引用RTした方には必ずコメント入れたり、コミュニケーションを沢山しました。

 

  • Twitter:毎日情報を簡潔にアップ。
  • メルマガ:できていく様を文章+画像丁寧に伝える。
  • Instagram:出店店舗情報を共有
  • facebook:出店店舗情報を共有

 

※一番反応がよかったTandoor Masterさん。四川フェスでも食べたい!というファンがいるので、何とか調整したい。

※その他の投稿まとめはこちらから

 

まとめ

初めは無茶ぶりだ!!!!と焦り、どうやって店舗を集めればいいか、頭を悩ませていました。しかし、やってみればできるものなんだ!ということがわかりました。

 

そして、実はぼくらはいろいろと活動をしていく中で、沢山のリソースがあり、スキルがあり、仲間が増え、成長しているのだ!と再認識しました。好評だったので、また来年もやりたいですね!

 

ここからは写真で振り返るウエノデ.パンダ春節祭

「元RADWIMPSの斉木さん、ギターを置いてなぜ汁なし担々麺屋になったんですか?」の波乱万丈な男が作る魂の担担麺!

大品川中華街×小尾羊!品川駅近の人気中華料理さん実は広東料理が得意!定番のホタテ料理を提供!

上野珍宝海鮮坊!長蛇の列ができ大人気だったスパイシー鉄板イカ焼き

麻婆豆腐はすべて手作り!お店の味を屋台でも再現!陳麻婆豆腐

中華業務用食品輸入卸の嘉恒貿易と四川麻辣料理を提供する四川印象のコラボ!火鍋おいしかったです!

四川料理の本舗 香辣妹子!四川一家四代目が作る家庭料理🤱受け継がれる秘伝の味!

天一坊!八王子市堀之內にある「上海料理」を中心に中華を提供する酒館の上海やきぞば!

味坊!本場中国東北地方の家庭料理を提供する超人気店!ガチ中華の先駆けとして、外食アワード2022も受賞

品品香!池袋にある人気の本格四川料理店!昨年の四川フェスでは驚異の販売数を記録

神田 漢唐楼!イベント初参戦、肉まんがすごくおいしく5000個も販売!すごいです!

華美×在日中国厨師精英協会!今回一番の売上を記録しました!すごい!!!

台北餃子 張記!経堂駅徒歩3分!農大通りに佇む、地元台湾で評判『張記 鍋貼 牛肉麺』の台北餃子が楽しめるお店!

四川料理・麻辣十食!昨年、彗星の如く、つくばに現れた四川省南部の名物「瀘州古藺麻辣鶏」を提供するガチ四川!パンダ葉児粑も大人気でした!

孫二娘跷脚牛肉!時を同じく、重慶で火鍋が生まれ、四川省楽山で跷脚牛肉(チャオジャオニュウロウ)が生まれた!日本初上陸👏

日和商事の郭さん。白酒販売はいままで一番の売れ行きでびっくりされていました!

我らが青島ビールも販売!青島ビールを持ちながら、羊肉串食べる人がすごく多かった!!

成都市文化広電観光局さんも出店!!幸福の成都🐼

中国駐東京観光代表処も沢山のパンフレットやイベントが人気でした!

沢山の料理を提供しました!

陳麻婆豆腐の麻婆豆腐!入口はいつも長蛇の列でした!

華美さんの辣子鶏!手際よく、超高速回転で提供していました!

担担担さんの担々麺、ようやくたべることができました!しびれてうまかったです!

担担担さんの胡麻ダレの水餃子、タレがうまい!!

(株)嘉恒貿易 ×四川印象さんの火鍋🔥まさに現地の味。ご飯と一緒に食べたら、すごくうまい!

麻辣十食の麻辣牛モツ煮!牛脂がたっぷりの火鍋風味の煮込みは激辛でうまい!!

大品川中華街×小尾羊さんの蒸扇貝(ホタテ大蒜蒸し)!ホタテの出汁と旨味を春雨がすって激うま!

天一坊さんの上海炒麺!定番の屋台の味!!

意外に人気があったのが冰糖葫芦!ドラマか何かで見た人も多く、冬に風物詩でしたね!

北海農場さんの自家製の冰糖葫芦。全部揃えるとすごくきれい!!

麻辣十食のパンダ葉児粑!メディア受けもよくすごいテレビに取り上げられました!策士ですね!

TANDOOR MASTERさんのラムの丸焼き!すごいボリューム!!!!!!!!

大人気だったTANDOOR MASTERさんサモサ(烤包子)!

さらにTANDOOR MASTERのこちらのパンもうまかった!!懐かしいウイグルの味。

台北料理 張記さんの優しい酸菜白肉!ほっとして癒されました~!

漢唐楼さんのあんこ春巻!今、天津で流行っているスイーツです!カリカリでうまかった!!

最後に

漢服をきていた若き中国人カップル。いろんな方が写真を撮られていました。

日本で中国の春節を祝い、中国屋台飯を提供し、多くの日本人が食べにやってくる。在日中国人も一番大切な春節の雰囲気を味わいに遊びに来る。

これが、ぼくらが提供したかった春節の体験です。

 

中国にいたときに祝ったり、感じた春節を東京で表現し、体験を提供できたのはすごく意義もあり、楽しい経験でした。課題は沢山ありますがまずは一回目。次は改善して、さらにおもしろいイベントになるよう企画し、推進していきます。

 

次は1年に一回の四川料理の祭典「四川フェス」。また仲間たちと楽しくイベントを作っていきます!お楽しみに!!

 

少数精鋭の四川フェス実行委員会メンバーたち!

 

2008年からスタート。13年をかけた四川料理プロジェクトの全貌はこちら!

四川料理プロジェクト

6000人が購読!四川料理を愛する仲間募集!四川料理情報を発信する無料メルマガ

四川料理の仲間を募集

東京麻辣ストーリー~しびれる恋の行方

四川省成都からきた留学生「小桃(シャオタオ)」、麻婆豆腐好きの日本人大学生そう太。シャツにラー油がついた···から始まる四川料理恋愛ストーリー!

東京麻辣ストーリー

麻辣連盟 | 四川料理を愛する仲間たち

麻辣連盟

四川料理を愛し中華料理が大好き!麻辣連盟では普段日本で食べられている四川料理ではなく、本場の料理を皆で食べる食事会を中華料理店とコラボして、全国で開催します。食の好奇心に刺激され、まだ見ぬ大陸の味を日本で食しましょう!参加される方は入党ください!

麻辣連盟についてはこちらから

【出版】四川省・成都を中心にした食べ歩き旅行の決定版

涙を流し口から火をふく、四川料理の旅 (KanKanTrip)
中川 正道 張 勇
書肆侃侃房 (2014-08-25)
売り上げランキング: 30,730

SNSでも発信しています!

おいしい四川公式ページ

最新四川料理はツイッターにて!

取材してきた四川料理画像を公開中

ご案内

人気記事まとめ

  1. 【おすすめ8選】成都市内の茶館は1万以上!四川の茶館で茶を飲み一日中ダラダラしませんか?
  2. 日本炒飯協会がオススメ!横浜で食べてほしいチャーハンベスト5
  3. 中国人が選ぶ!成都の絶対食べ逃してはいけない美食ベスト31四川料理2018年版
  4. 麻婆豆腐より滑らかでうまい!脳花(豚の脳みそ)の美味しい食べ方5選
  5. 家に生きたまま天然記念物オオサンショウウオ(養殖)が届く!?焦りまくって火鍋屋へ…広元市青渓古鎮は野生生物の宝庫なんです。

おいしい四川運営者について

辛い料理と食べ歩きを愛している方に、日本にはない本場の料理を食べるチャンスを提供する「四川料理の専門家・麻辣連盟総裁」の中川正道です
お気軽に友達申請ください。申請時は一言お願いします! facebookを見る


世界を遊び場に生きる

中川正道
中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
四川料理マニアたちがつくる四川料理の祭典「四川フェス」主催。過去動員数累計24.5万人。四川料理、しびれ、麻辣、マー活ブームに火をつけ中華業界を盛り上げる。