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今週の3日間、3カ月ぶりに都内へ出張してみました。出張の楽しみの一つはごはん。
今回はこの3日間で食べた本場、四川さながらのおいしい料理をご紹介します!
伊勢佐木モールにある中国現地系の店たち
中華街から伊勢佐木町あたりは昔から華僑が多く住むエリア。おおざっぱにいうとこのあたりは老華僑が多く、広東、福建系の方たちが多い。
そんな場所に最近は四川系、東北系のお店が続々とできています。また伊勢崎町から飲み屋の聖地「野毛」までの間に、韓国系や東北系のお店も数多いことで有名。
ただし、福建華僑の社長いわく
このエリア広東、福建系がメインだから四川系はかなり苦戦している。ぼくら辛いの食べないしね。
そんな四川アウェイ的な立地でめちぇめちゃ四川らしいお店を発見。その店の名物は大好きな「烤魚(カオユィー)」。今回は日本で食べられる本場「烤魚」専門店をご紹介します。
2003年初めて成都で烤魚を食べる
初めて烤魚を食べたのは2003年頃、成都で仕事をしていた時です。大学に住んで三年。もう大学付近の店はすべて制覇し、何か新しい料理はないものかと探していた時に忽然と現れたのが「万州烤魚」。
万州(ワンジョウ)というのは重慶市の区の一つで、豌豆を使った豌雑面と烤魚が有名な言わずと知れた美食の街。
2003年、おそらく成都の烤魚元年。当時の烤魚はワイルドそのもの。
・水槽に草魚など淡水魚を選ぶ
・重さをはかる。
・味を決める。味は麻辣、魚香、泡椒。
小汚い店で初めての麻辣烤魚の価格は確か50元くらい。カリっと焼いた巨大な川魚。中華鍋に大量の唐辛子と花椒をいれて、辛味たっぷりで香る味付けをする。
野菜は玉ねぎやこんにゃく。初めて食べたときはそのうまさに驚き、週3ぐらいで食べていました。
日本で食べる最高峰レベルの烤魚
そんな愛すべき烤魚が伊勢佐木町で食べられるんです。お店は「小青椒」。烤魚のカも書いてありません。この名前と色、遊び心あるのが成都らしさですね。
本当は軽くランチして、商談へ向かうはずでした。しかし、以前はランチしていたが今はしていないと。そこで、時間がない中、烤魚を注文。15分あれば食べられるだろう…と思い、出てきたのがこれです。
昨日の大雨の伊勢佐木町。雨宿りもかねて小青椒でついつい烤鱼を食べたくなり、時間ないなか注文。10分でできるよ!というが案の定20数分かかる。時間が足りず雨がすごいので遅れると連絡し、打合せを遅らせ背徳の四川料理。こんな料理目の前にしたらむしゃぶりつきますよね。麻辣烤鱼うまい! pic.twitter.com/vfPXldqs1N
— 中川正道@四川フェス主催&四川料理メディア運営 (@Amazing_Sichuan) July 2, 2020
烤魚を食べるのは3年ぶりぐらい。日本のサラリーマン的な感覚で10分でたべる!と思っていましたが、これは1時間かけ、味を染み込ませて食べる食べ物だ!と、思い出しました。
外は大雨、商談は雨で電車遅延するということにして、連絡し、まずはこの烤魚を食することに。
烤魚には三つの野菜をトッピング
青梗菜、豆腐、レンコンをトッピング。カリっと焼いた皮に麻辣の旨味が凝縮した味。ふつふつトレイを熱く煮るので、崩れた烤魚がまた旨味のスープに浸り、味が濃厚になってくる。
このループを繰り返し、野菜に味が染み込み、どんどんうまくなるのが烤魚の魅力。
そして、魚を食べ終わったら、また野菜を楽しむ。軽く1時間は食べれる料理です。それを急ぎに急いで25分ぐらいで食べました。
一緒に烤魚を食べた仲間はそんなに大きな料理とは知らず、びっくり。またおいしさにも唸っていました。
四川料理には人を元気にする力がある
大事な商談の前に、気合をいれパワーを補給したく食べた烤魚。無事に商談もうまくまとまりました。
四川料理には人を元気にする力がある。麻辣な味付け、大量の唐辛子、しびれる花椒、パンチの効いた味付けは、野生の本能を呼び覚ましてくれる気がします。
料理をつくってくれたおばちゃんは四川語をしゃべっているし、「10分でできるよ!」とぼくを安心させたが、料理が出てきたのは20数分後。ぼくらの烤魚より先に横のテーブルに、自分たちのまかない料理がでてくるし(笑)
外は大雨、目の前に巨大な烤魚、四川にかえってきたような感覚を思い出させてくれる素敵な店でした。ぜひ、皆さんも行ってみてくださいね!
伊勢佐木町モールにある烤魚専門店「小青椒」
基本情報
店名:小青椒
場所:神奈川県横浜市中区長者町7-112 イセザキセンタービル 1F
価格:麻辣烤魚2800円~
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14078380/
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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