成都でも流行つつある豌杂面とは?
2016年5月に成都へ取材に行った際に、至る所で「万州豌杂面」を提供しているお店を見ました。
豌杂面(ワンザーミェン)とは乾燥させた赤エンドウ(豌豆)をトロトロになるまで煮込み、杂酱面(ザージャンミェン)にトッピングさせた麺。
濃い挽肉のそぼろと激辛のタレがやさしい味の豌豆とからみ、より濃厚な味へと変わるのが、絶品の人気の麺です。
発祥は重慶市万州区。重慶市から約380km離れた地方都市です。
豌杂面は既に重慶ではおなじみの麺で、重慶市内一の繁華街、解放牌から徒歩5分にある
人気の麺屋さん「花市豌杂面」では連日大賑わいです。
万州で食べる豌豆は一味違う
万州と聞いて、ピン!とくる四川料理通の方も多いかもしれませんが、
万州は一昔前、成都で一世を風靡した「万州烤魚」発祥の地でもあります。
知り合いの方のfacebookなどを見ると万州烤魚は日本でも認知されて
スペシャルメニューとして食べられるようですね。
万州出身の友人いわく、万州の人にとって豌豆はソウルフードのようで、
万州で食べる豌豆は重慶の豌豆と品質が違う!だから豌杂面も万州で食べてほしい!
と自信満々で答えてくれました。
以前、重慶の人気魚店、順風魚館で豌豆を食べた際は重慶人の友人は「おいしい、おいしい」と言っていましたが、
万州人は「うーん・・・」とうなり気味。豌豆に関して譲れないところがあるようです。
日本でも流行るかもしれない豌杂面
成都には赤エンドウ(豌豆)を使った豆湯飯という庶民的なご飯があり
豌杂面も何の抵抗なく食べられる下地があります。今後、ますます流行っていくと思われます。
福岡の巴蜀さんでは麺料理のメニューの一つとして、組み込まれるようです。
日本でもこの味が楽しめるのは、楽しみですね!
豌杂面: 「四川料理巴蜀」のかくし味 http://hasyoku.seesaa.net/article/440287392.html
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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