熱凉面
About me
中川正道。四川省公認の四川料理の専門家、麻辣連盟総裁、時色株式会社代表兼デザイナー。2002~2006年まで四川省に滞在、四川料理に魅了される。2012年に単身、四川省へ行き、四川の仲間たちと200店舗の四川料理店を食べ歩き「おいしい四川」サイトをリリース。2014年夏に日本初!四川料理食べ歩きガイドブック「涙を流して口から火をふく、四川料理の旅」を出版。2日間で10万人を動員した四川フェス主催。 これまでの活動が実を結び、2018年のマー活、花椒が話題になる。2019年の麻辣ブームの火付け役。


中国には以下の四大古城があり、

その中で四川省の閬中(ランジョン)は一番保存状態が良いといわれています。

 

  • 閬中 – ランジョン(四川省)
  • 麗江 – リージャン(雲南省)
  • 平遙 – ピンヤオ(山西省)
  • 歙県 – シーシェン(安徽省)

 

また麗江、平遙は外国人の間でも有名ですが、

閬中の知名度は低く、いわば穴場スポット。

旧市街は歩いて半日で回れる大きさです。

 

張飛廟

 

閬中の主な見どころは二つあります。

  • 張飛が祀られている「張飛廟(ジャンフェイミャオ)」
  • 中国の官僚登用試験「科挙」の試験会場跡地の「貢院(ゴンイン)」

 

見どころは以前書いた、Allaboutの記事に詳しく書いてあるので、参考にどうぞ。

http://allabout.co.jp/gm/gc/457069/

 

行き方

成都北車バスターミナル(梁家巷)からバスで4時間半。

高速道路が開通したおかげで随分近くなりました。

 

バスは6:50~16:00まで、50分おきに一本。

16:00~18:30まで30分おきに一本。(2016年8月)

http://www.517sc.com/xing/beimen.html

 

閬中到着後、バスターミナルは郊外にあります。

タクシーで旧市街へ行きましょう。(10~20元)

 

閬中で食べられるおすすめの6つの料理

 

保寧干牛肉、またの名を張飛牛肉

張飛牛肉

閬中は別名「保寧(バオニン)」といいます。

この街の一番有名な料理といえば「保寧干牛肉」。

 

閬中は張飛で町おこし!をしているので、

今は「張飛牛肉」という名前で売られています。

 

これはいわゆるビーフジャーキー。

歴史は長く、清朝時代から食べられている料理ですでに200年の歴史があります。

 

閬中にいくとわかりますが、この「張飛牛肉」は至る所で売っています。

お店の中で食べるのもよし、道端の牛肉屋で買うのもよし。一皿50元~。

 

 

この「張飛牛肉」は成都ではお土産用として、パッケージされた形で売られています。

 

閬中で食べるものと全く別なので、ぜひ、現地で食べてほしい一品。

 

 

酸菜豆腐砂鍋

酸菜豆腐砂鍋

こちらのお店で「保寧干牛肉」と「酸菜豆腐砂鍋」を食べて見ました。

酸菜(お漬物)は自家製で絶妙の酸味。

 

2012年時点ですが、これでたった6元。安いですね!

場所は中天楼のすぐそばです。

 

名物麺「熱凉面」(ラーリャンミェン)、閬中では牛肉面

 

宿泊していた馬家院客桟の横で、朝から繁盛している店がこちら。

熱凉面

看板には牛肉面と書いてありますが、

成都で食べられているラー油たっぷりの牛肉面とは異なります。

 

麺は一旦、茹でて置く。

牛肉ベースのスープに片栗粉、小麦粉を入れ、トロトロの餡かけ状態する。

その中に麺を入れるという、一風変わった面。

熱凉面

閬中ではこの面を熱凉面、又は牛肉面と呼びます。

見た目ほど味は濃くなく、意外にあっさりした麺でした。

 

羊雑面(ヤンザーミェン)

 

羊雑面

羊の内臓と平べったい面が入った透き通ったスープの麺。

スープに味はほとんどなく、自分で塩、酢、ラー油を入れて味付けをしていただきます。

あっさり系の面。

羊雑面

 

吊湯拉面(ディアオタンラーミェン)

 

こちらも街の至る所に見かけた麺です。

特徴は注文後、その場で打ってくれること。

吊湯拉面

注文したらおばさんが威勢よく面をこね、作ってくれます。

一两(小盛り)からも注文でき、小腹が好いた時に食べるとちょうどいいですね。

今回はそぼろがのった「雑酱面」(ザージャンミェン)を注文。

吊湯拉面

鍋貼(グオティエ)

 

鍋貼

こちらはカリッと揚げた焼き餃子。馬家院客桟の向かいで売られています。

現地の人には人気で焼き上げる頃にはたくさんの人だかりが。

 

味の方はまずくはないですが、日本の焼き餃子になれているせいか、

まぁまぁという感じでした。

鍋貼

 

四川のシャアNO1の保寧酢。

 

閬中は酢の名産地でもあり、中国四大酢の一つにも選出されています。

01

<中国四大酢>

  • 山西老陳醋(山西省)
  • 鎮江香醋(江蘇省)
  • 浙江米醋(浙江省)
  • 保寧醋(四川省)

 

以前、書いたAllaboutの記事から引用

400年の歴史をもつ黒酢「保寧酢」は健康的

中国の文献を読むと中国には四大酢なるものがあります。特筆すべきはその中で唯一、保寧酢のみ「薬醋(ヤオツゥー)」薬膳酢として扱われていること。

成都の小さな麺屋さんなどに行くと必ずおいてあるのが、ユニークな形をした瓶の保寧酢。値段も庶民的な3元という価格、程よい香りとあっさりとした美味しさで、ガイドもついついいつも買ってしまいます。そんな私のような保寧酢ファンも数多く、四川省では非常に愛されています。

ちなみにコカ・コーラが中国を席巻する前の80年初頭の夏、四川省ラン中では、保寧醋に蜂蜜をまぜ、お湯で割った「二号飲料」なる飲料水が流行ったようです。その人気は成都、重慶にまで飛び火し、“以醋水代茶水”(酢が茶の代わりになった)と言われたほど。

そんな逸話も影響したのか、保寧酢は「東方魔醋」と称えられ、体にいい薬醋として今でも多くの人々に愛されています。

町中の到る所で酢が売られています。どのお店に入ってもの酢を試飲させてくれ、一口試飲した瞬間にすぐわかります!ここの酢は熟成されほのかに甘く、香りが他とはまったく違います!ココでしか買えない名産をどうぞ!

 

中国流の古民家の四合院に泊まりましょう

閬中には昔ながらの四合院に宿泊できるように改装した宿がたくさんあります。

価格は100元~。

 

以前泊まったことがある閬中馬家院客桟は雰囲気もよく、

国の重要文化財に指定されていましたが、気軽に宿泊できます。

立地もよく、旧市街の中心です。

 

閬中中馬家院客桟

住所:閬中市双柵子街22号

価格: 100元~

 

 

最後に

閬中は嘉陵江も流れている川沿いの街でもあります。
夜は川沿いで一杯やり、遊覧船に乗り、まったりする。

 

ぜひ、一日だけではなく、2、3日宿泊し、
清朝時代の古き中国を感じてほしいですね。

 

 

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中川正道
中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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