About me
中川正道。四川省公認の四川料理の専門家、麻辣連盟総裁、時色株式会社代表兼デザイナー。2002~2006年まで四川省に滞在、四川料理に魅了される。2012年に単身、四川省へ行き、四川の仲間たちと200店舗の四川料理店を食べ歩き「おいしい四川」サイトをリリース。2014年夏に日本初!四川料理食べ歩きガイドブック「涙を流して口から火をふく、四川料理の旅」を出版。2日間で10万人を動員した四川フェス主催。 これまでの活動が実を結び、2018年のマー活、花椒が話題になる。2019年の麻辣ブームの火付け役。


はじめに

夏から準備を進めてきた「四川フェス大阪」。

チケット制、阪急の高架下という会場、大阪初開催――初めての試みばかりで、戸惑うことも数えきれないほどありました。
それでも持てる力とコネクションを総動員し、この3カ月間、毎日奔走。

 

その結果、四川フェス大阪は大成功に終わりました。

本当に、よかった……。

ただ、心身ともに大きな疲労も残り、しばらくは遠くへ旅に出たい――そんな思いが募り、これまで訪れたことのなかった武漢へ行くことに。

 

人生初の湖北省、武漢へ

情報をほとんど持たず、まずは街を歩いてみる。

ひたすら歩き続け、長江沿いに出た瞬間、視界が一気に開けてきた。

※武漢の街はこんな感じ

 

遮るもののない、ただただ広大な長江。そのそばで、それぞれの時間を過ごす人々。

その景色をぼーと眺めていると、身体がふっと軽くなり、何かが落ちていくような感覚に包まれました。・・・ああ、そうとう疲れていたんだと。

朝早く起きて、散歩しながら、おいしい朝ごはんの店を見つける。

長江沿いをひたすら歩きながら、音楽を聴く。

疲れたらホテルに戻り、休憩。

また街を歩いてごはんを食べる。

足が疲れてきたら、足裏マッサージへ行き、休憩。

ごはんを食べに行く。

散歩する。

こんな感じで、武漢は滞在。1日3万歩以上歩き、イベントのプレッシャーやストレスは見事に長江に流れました。

 

武漢の「過早」とは?

武漢といえば、朝食文化「過早(グオザオ)」が有名。

2000年以上の歴史を誇る古都「武漢」は、長江と漢江が交わる交通の要衝として発展。労働者が朝から働く人々のために、手早くて腹にたまるある朝食が必要とされた。

三鮮豆皮というお米を使った定番朝ごはん

そこで、生まれたが熱干面。また三鮮豆皮や重油湯包など腹持ちがいいお米を使った料理も多い。「朝食を食べに行く」こと自体を「過早」と呼ぶほど、生活に根付いている。

肉まんを両面焼いた「汽水包」という料理。武漢の生煎包。

近年はメディアやSNSなどで、中国全国的に知られるようになり、食べ歩きが人気。

 

武漢のソウルフード「熱干面(ラーガンメン)」を食べる

熱干面の店は50mに1店舗ぐらい、街中に無数にある。その多くが朝から昼のみの営業。早いお店は朝5時半から営業している。

 

さっと麺をゆで、紙カップにいれて味付け。その麺を歩きながら麺を食べる若い女性やおじさんたち。

 

まさに武漢のソウルフードだ。

 

では、実際に食べ歩いたお店5つがこちら。

 

食べた熱干面ベスト5

​5位:三毛热干面老店

路地裏の人気店。超シンプルなのに妙においしい、不思議な一杯。

4位:汉口茗记热干面(总店)

胡椒のキレ、濃厚な胡麻、ボソッとした麺。5元でこのクオリティは驚き。牛肉をトッピングすると+10元くらい。

人生ファースト熱干面がこれ。めちゃくちゃおいしかった。ピリとした胡椒、コクのある胡麻、ボソッとした歯ごたえのある麺。

 

 

3位:铁棚子热干面

極太麺×胡麻ペースト×漬物。ラー油はセルフで調整できるのが楽しい。

 

2位:熊腊生热干面(集贤路总店)

素材の良さが伝わる丁寧な一杯。辛さと旨味のバランスが完璧。

 

1位:刘记三狗牛肉面馆

牛肉炒面。いわゆる熱干面の焼きそば。強火でサッと炒めた熱々の太麺が最高。

まとめ

熱干面の最大の特徴は、独特の下ごしらえ「掸面(ダンミェン)」

まず麺を固めに下ゆでし、冷やし油であえておく。こうすることで麺同士がくっつかず、しっかりとしたコシが生まれる。(沖縄そばも同じ工程をする)

 

注文が入ると、麺をさっと湯通しして味付け。ゆで時間はわずか約10秒。驚くほど速い提供こそ、熱干面の重要なポイント。

大量の麺をあらかじめ仕込み、掸面の工程で仕上げる。この手際の良さが、熱干面を「中国版ファストフード」と呼ばれる所以。

 

そして、動画を見てわかる通り、味付けはシンプル。醤油、ゴマペースト、大根漬物、ネギ、味の素、ラー油で構成されています。

 

さて、武漢は楽しいいい町でした。ぜひ、長江を眺め、熱干面を思う存分、食べてみてください😋

 

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中川正道
中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
四川料理マニアたちがつくる四川料理の祭典「四川フェス」主催。過去動員数累計24.5万人。四川料理、しびれ、麻辣、マー活ブームに火をつけ中華業界を盛り上げる。