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「四川料理の専門家・麻辣党総裁」の中川正道です!
先週、12月10日は大阪・麻辣党立ち上げ四川料理イベントを開催。
初めて会う人が半分以上いたため、スロースタートで始まりましたが、料理をたべ、お酒をのんでいく内に場の空気ができあがり、次第に笑い声が生まれ、超楽しい会へとなりました!
心のこもった料理を食べながら「作る側の料理人」と
「食べる側の消費者」が熱い料理の話をし、コミュニケーションする。
「料理を通して、つながる」 この感じは初めて味わう感覚でした。ただただ、おいしいくて、楽しい!そんな最高の宴会でした。
そんな空気でしたので、21時間でおわるはずの宴会でしたが、23時近くまでに。あやうく終電を逃すところでした(笑)
作っていただいたお料理たち
まずは白酒で乾杯!四川の老舗の酒蔵「瀘州老窖」を1本持参しました。
花仁拌兔丁 – ナッツと兎のラー油和え(四川料理)
最初の料理はウサギの冷菜。四川ではピーナッツが多いですが、今回はより甘みがあるカシューナッツで。
味つけはまさに四川ど真ん中の麻辣味。
四川の冷菜は味の素をいれないで!と言わないと化学調味料をガッツリ入れます。
そんな現地の味に近くなるようにと普段は入れない化調も少しいれました、とのこと。
なんというこだわりと再現っぷり、素晴らしいです!
沙爹油淋皮蛋 – 油淋ピータンのサテ風味(香港料理)
四川でたべるピータン料理で一番ポピュラーなのが青椒皮蛋。
青椒皮蛋はラー油をあえてたべるのですが、ピータンのあのクセのある香りが苦手な方はちょっと・・・厳しい料理。
もっと気軽にピータンを食べてほしいということで、
今回はピータンを一旦あげて味付けをし、臭みを消した「沙爹油淋皮蛋」を作っていただきました。
ぼくはこの料理も初めて食べましたが、衣に甘辛の味が浸み込み、ピータンのコクのある味がからみ
思わずうまい!と何個も食べてしまいました。おいしかったです!
そして、奥にあるのはクラゲとパクチーの和え物。クラゲにしっかり切り込みが入れてあり、食べやすく、おもしろい食感でした。
中国のこういう切り込みを入れて食感を楽しむ技法は大好きです!
艾白桜蝦 – まこも茸と桜蝦(上海料理)
まこも茸って皆さん知っていますか?ぼくはまこも茸の存在する全然しらなく、今回初めて食べました。
まこも茸という名前の通りキノコのような柔らかい食感を想像していましたが、意外なシャキシャキとした食感!
みんなぽかん!となっている時、すかさず中国菜 香味 矢谷シェフがまこも茸とはイネ科で…と解説をしていただきました。
そして、創作四川料理のBricolage China Sin 白澤シェフが東京の上海料理店では
まこも茸一本丸々火を通して、それに牛肉を巻いて食べるという料理が…
と食の好奇心が刺激されるおもしろい料理情報も語っていただき、みな興味津々!
茴香炒七彩 – ディルと四季豆、紅椒、黄椒、西芹、キノコ、鶏、短い手打ち麺の炒めもの(山西料理)
※茴香はフェンネルですが、ディルが入っていたようなので、解説はディルと記載しています。
四川→香港→上海と移動し、次は山西省へ。
赤、黄、緑、白と七つの具材を均等の長さに揃えて作るあっさり味の麺料理。
味のアクセントにディルを入れているのが、どこかヨーロッパのパスタを思わせる演出でした。
麺をたべようととったら、麺の食感じゃない、良く見ると麺に見立てたキノコ。そして、鶏肉も同じように紛れこませる技。
中華はおもしろいですね!七つの色彩とはよくいったものです!
東坡肘子 – 四川流肘肉トンポーロー(四川料理)
運ばれた瞬間、みなに大きなどよめきが生まれたのが「東坡肘子」(トンポージョウズ)
読んで字のごとく、豚の肘肉のトンポーロー、角煮です。
日本で食べられているトンポーローは豚バラを使うのですが、四川のトンポーローは肘肉を使います。
国安シェフのfacebookに朝4時に「帰宅のメドたたず・・・」とアップされているのを発見し
肘肉は豚バラに比べて、なかなか火が通りにくいんだと気づきました。
柔らかくなるまで相当時間がかかったみたいです。
その東坡肘子ですが、もうホロホロになるまで煮込んだであり、みんな大満足でした。
写真のビジュアル的に一番インパクトありましたね。
醉鶏鍋 – 紹興酒風味の漢方鶏鍋(香港料理)
お腹にがつん!と入ってきた「東坡肘子」の後は香港の路地裏の味「醉鶏鍋」(ズイジーグォ)です。
紹興酒で煮込んだ絶品鍋。これは80Cさんの記事を見て、ぜひ食べて見たい!とお願いした料理です。
国安英二シェフより
この料理は20年以上も前、香港の朋友(友人)と佐敦(ジョーダン)に夜食を食べに行った時に出してもらったもの。店のオヤジをほめまくり、煙草を賄賂に厨房まで入らせてもらってレシピを教えてもらいました。
店の常連さんが、『コレ持って帰れ』勝手に僕のカバンにメニューをねじ込んで来たりして、楽しい店でした。今はもう閉店してしまいましたが、昨日のことのように覚えています
健康オタクの妻はこの料理が一番おいしかった!と大絶賛していました。
「このスープにご飯を入れて食べたい!」といったところ、シメの麺があるので・・・やんわり断らました。
一通り鶏肉を食べたあと残ったスープにレタスを入れ食べる、これが香港流のようです!
レタスにスープがからみこれまた絶品でした。
干鍋排骨蝦 – スペアリブとエビの汁なし火鍋(四川料理)
四川→香港→上海→四川→香港ときて、ここからザ・四川料理という麻辣味に切り替わります。
スペアリブとエビが入った「干鍋(ガングオ)」、簡単にいうと「汁なし火鍋」ですね。
スパイスをたっぷりつかった油で具材をいため、激辛に仕上げる四川料理の定番料理です。
激辛好きで食通の薬膳研究家の麻辣党員の小林さんはこちらの料理が一番!だったとのこと。
干鍋は激辛すきにはたまらない一品です!
豌杂面 – エンドウ豆と四川風合え麺 (四川料理)
そして、最後のシメは「豌杂面」(ワンザーミェン)。
もうみんなお腹いっぱい…となっていましたが、最後にきたのはどーーーんと盛られた麺。
麺がみえないくらいたっぷりのそぼろと煮込んだ豆。
激辛の中に少し酸味も入り、豆のコクとからんでシメにピッタリの麺でした。
四川からスタートし、大陸を渡り歩くような各地方の料理をつくっていたただき、また四川へもどる。素晴らし料理構成でした。
白澤さんが
中国各地方の料理を再現し、作れるのは日本で国安さん以外いるんだろか・・・
と語っていたのは非常に印象的でした。
これで終わりではない最後のデザートはシュトレーイン
今回デザートをなしにしてもらう代わりに、その部分をすべて料理に注ぎ込みんでいただきました。
でもやっぱりデザートはほしいですよね!ということで、急遽、ドイツからシュトレインを持参。
ドイツの本場ドレスデンのシュトレインを皆で食べ、この宴会も終了となりました。
皆の興奮さめやまず、自己紹介スタート
心のこもった料理を食べながら「作る側の料理人」と
「食べる側の消費者」が熱い料理の話をし、コミュニケーションする。
料理を通して、つながった仲間。一期一会を大切にしようかということで、皆で自己紹介を開始。
18人全員がこのおいしい夜をシェアし、宴会は終了しました。
最後に国安さんが上がってきて、みなさん超美味しかった!大満足でした!と大絶賛。
楽しい大阪・麻辣党立ち上げイベントは無事に終わりました。
参加していただいた、料理をつくっていただいた、サービスをしていただいた、
皆さま、最高の夜をありがとうございました!
また近いうちにぜひやりましょう!
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世界を遊び場に生きる
中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
四川料理マニアたちがつくる四川料理の祭典「四川フェス」主催。過去動員数累計24.5万人。四川料理、しびれ、麻辣、マー活ブームに火をつけ中華業界を盛り上げる。