
久しぶりの更新になります!四川省公認の四川料理の専門家・中川です。
最近、忙しくて記事がかけていなかったのですが、あまりにもおいしくこれはみんなにシェアしたい!という体験をしたので、深夜に記事を書いています。
先週土曜日は友人の中華マニアのたまりさん夫婦プレゼンツで子豚の丸焼き&クラシックな広東料理宴会に参加。
奥さまは上海に6年。旦那さんは北京に一年と筋金入りの中国通です。
場所は横浜中華街のど真ん中にある大珍楼新館。老華僑の方が経営されている老舗レストラン。
今回のメインとなるのは子豚の丸焼き
料理長自らが焼いてくれました。その道のプロ、仕込みに1日。炙るのに40分。
台風がきていなければ、二回テラスで炭火で焼いていただく予定でした。
焼きあがったのが子豚。目を光らせるのが広東流。プチトマトではなく、本当に光っています!
美しい横のフォルム。耳、しっぽ、肛門すべてこんがり焼けています。
子豚は生後2カ月ぐらいとか。
【片皮乳猪体】この子豚をまずは皮のみ北京ダック風に花巻にはさんで食べます。
【杞准炖水鱼】すっぽんの薬膳スープ。蒸しのみで作るのが広東流ですね!広東では水魚=すっぽん。
【玉环瑶柱甫】大根と貝柱の煮込み。大根の絶妙な火の通し方が素晴らしい!
【富貴乳猪】皮だけではなく、お尻の肉をいただきます。合わせるのはクラゲ。
【百花竹笋卷】キヌガサダケに包まれているのはプリプリのエビ!食感が最高に楽しい一品!
【生菜乳猪崧】子豚の丸焼きを細かく刻み山芋とシイタケで甘辛く炒めた逸品。レタスに包んで食べます!
【生猛醉爷虾】生きたエビを老酒漬けにして食べる料理。エビが悶えて暴れるのでラップを。
上湯のスープで軽くゆでたエビ。老酒の香りがたまりません!
【叉烧】広東料理といえばチャーシューですね。これが本家本元のチャーシューの味。たまりさん曰くこのお店の焼モノ師は日本随一かもしれないとのこと。
【脆皮叉烧】クリスピーポーク。タイやマレーシア、東南アジアの屋台でもよく見かけるローカルフード。脂身がこんなにおいしいのか!と驚きの味でした。一本1500円ぐらいで購入できるので超お得!
実はこの叉焼二つはお店のサービス。こんなにいただいたありがとうございます!
【番茄炒饭】ここまで古典の広東料理できて、最後は家庭料理を思わせるトマトチャーハン。ケチャップのソースと牛肉の餡の下は卵チャーハン。家庭の味で最後は〆ます!
【双辉甜点】エッグタルトとココナッツのスイーツ。
【香芒豆腐】最後はマンゴー杏仁豆腐で。
広東料理、横浜中華街の本領を知る
実は広東料理ではじめてきちんとしたコースを食べました。
子豚の丸焼きは仕込みに一日かかる、それ相応の金額もする…ということで、滅多に提供されない宴会料理。
お店との関係性、集まる食客たちの信頼、主催者の思いがないと提供するのが難しい!そんな料理です。
今回はたまりさん夫婦にオーガナイズしていただき、また解説もしていただき、楽しい体験ができました。
四川料理のあの赤さ、攻撃的な感じ、やけに盛り上げる感じとは一線を画す、静かにうまみがどどっと押し寄せる感じ。中国大陸の食文化の奥深さを感じる夜でした。
そして、横浜の中華街は食べ放題ばかりで…レベルが落ちた…とあまりいい評判をきかなかったのですが「実は本領を発揮していない」ということがよくわかりました。
これはぼくら消費者にも問題があるのかもしれません。
こんな素晴らしい料理がたくさんあるのに
・注文の仕方がわからない
・料理名がわからない
・無難な料理にする
とハードルが高すぎて、いつも同じメニューを注文してします。そして、お店も消費者に迎合した結果、食べ放題という安全な料理に行きついてしまった。
消費者にもっと中華料理の情報伝えて、注文できるようにする。まずは啓もう活動。それからイベント、情報発信の仕組み作りと中華料理もっと向上委員会でどうにかせねば!と燃えてきました!
四川と全く関係はありませんが、おいしい中華は大好きです。
ここおいしいよ!福建料理ならまかしとけ!など情報などあれば中川まで連絡くださいね。
nakagawa@meiweisichuan.jp
お店:大珍楼新館
〒231-0023 神奈川県横浜市中区 山下町143
http://daichin.co.jp/
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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