四川といえば、真っ赤な鍋の火鍋が有名ですね。
ぼくも四川に住んでいたころ、毎週1回は火鍋を食べにいくというのが日課でした。
それも白いスープはない赤い鍋(紅油)のみの火鍋。
赤い鍋は刺激で食欲もそそり、おいしいのですが、問題が一つありました。
それは翌日、お腹を壊すこと。おしりが唐辛子でヒリヒリするのです。
翌日、胃もおしりも問題ないような鍋はないものか?
と成都をいろいろ探しまわり、老鸭汤、豆腐汤、白果炖鸡・・・などなど
あっさりしたスープ、鍋は沢山たべてみましたが、
毎回でも通いたいような鍋はまだ見つかっていませんでした。
あっさりした鍋に最高級の具材をいれる
今回紹介するのは四川にきて、はじめて「なんておいしいんだ!」とうなった、あっさり鍋です。
そのお店は「虾佬聖湯」(シャーラオシェンタン)。
三年以上の家鴨、地鶏をベースに豚骨、アワビ、ハマグリなど20種以上の海鮮を8時間以上煮込んで作った濃厚なスープが人気の海鮮鍋。
「虾佬聖湯」は2002年に四川省成都市金牛区蜀漢路に一号店をオープン。
お店のメインとなる海鮮鍋は四川料理ではなく広東系に属します。
スープの味も絶品ですが、驚いたのが、素材の品質。広州に自社で養殖施設を保有し、毎日空輸で新鮮な素材を四川へ運んでいるので、どの具材も新鮮です。
こんな巨大なアワビ初めて見ました!この巨大なアワビは食べていませんが、通常のアワビも超新鮮ですばらしい味でした。
四川にいながら、この品質の食材をリーズナブルに食べられる…これは人気が出るはずです。
2002年に成都で一号店をオープンし、今では成都市内に5店舗を展開。
重慶の次に火鍋を愛する人口が多い四川省の省都・成都。
四川料理の中心地である成都で広東料理系スープで勝負するのは相当難しいはずですが、「虾佬聖湯」は見事にこの成都人の胃袋をつかみました。
中国版食べログの成都・大衆店評の評価も約1000件。しかも4星半という高得点。素晴らしいですね。
生きた化石、日本の特別天然記念物を食べる
え、オオサンショウウオって食べられるんですか?
オオサンショウウオは中国語で「娃娃魚」(ワーワーユィー)。日本人的感覚でいうとかわいい天然記念物の生き物という認識ですが、中国では高級食材として各地で食べられています。
海鮮鍋の食べ方
- 食べはじめる前にまずはスープを飲む。
- 海鮮を食べ、ダシがでたらスープを飲む。
- 野菜を食べ終わった後、最後にスープを飲む。
タレは自家製の醤油をベースにニンニク、トウガラシを入れたもの。
もちろん四川料理も食べられます
冷菜などはやっぱり四川料理がメインになっていますので、オススメです。
特に「奇香寸排」(スペアリブ)は柔らかく味付けも完璧でペロっと全部食べてしまいました。
オススメ料理
- 奇香寸排 38元 (スペアリブ料理)
- 苦笋拌木耳 22元 (タケノコときくらげの冷菜)
- 大连活鲍鱼98~168/500g (大連産アワビ)
- 三文鱼刺身 88元 (サーモン)※サーモンの刺身は大人気です
- 日式醉响螺 22/1つ (ほら貝)
- 大鲵(娃娃鱼)158元 /500g (オオサンショウウオ)
- 姿造龙趸鱼(石斑鱼)178元 /500g (ハタ)
- 雪花肥牛 98元 / 一皿(牛肉)
- 港式虾滑 78元 /(エビのすり身)
- 碳烤冰岛生蚝 18元 / 一つ (カキのオーブン焼き)
- 天然鲜竹荪48元 (キヌガサタケ)
- 茼蒿菜 26元 (春菊)
- 潮式手工银丝饼 48元 / (潮州式スイーツ)
基本情報
店名 | 虾佬圣汤火锅(人民南路店) |
---|---|
住所 | 四川省成都市武侯区人民南路四段48号首座富豪酒店内 |
平均 | 一人当たり¥266 |
その他 | サービスはよし、環境もキレイ |
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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