剣閣にて。橋の上のホテルに1泊し、翌日は四川省北部の見どころ剣門関へ。
剣門関とは?
剣門関は歴代の兵家達によって必ず争われてきた天然の要塞です。「険門関を得れば、四川を得る」とも 言われた険峻な地で、この二千数百年の間に百回近くの戦があったそうです。三国志の時代では諸葛孔明が関楼の下の谷に30里に及ぶ閣道を造って北伐の根拠地としました。険しい山々がそそり立ち、その名のごとく剣の門です。
そして蜀が滅亡する直前、3ヶ月に渡って剣門関を死守したのが姜維でした。
263年8月、魏は全軍をあげて蜀に侵攻しました。姜維は沓中から退いて剣閣(剣門関)に立てこもり、鐘会に抵抗しました。兵数10万を誇る鐘会軍もなかなかこれを攻め落とせず、姜維に向かって投降を呼びかけるが、姜維は頑に抵抗を続けました。 しかしトウガイが陰平から人跡未踏の険路を七百里も超えて江油に入り、綿竹関を破って成都に至ると、劉禅は何もせずに魏に降伏しました。事情を知らぬ姜維は広漢に退いて状況把握につとめました。后主の「降伏せよ」との令を知り、姜維は「ふ城」でやっと鐘会に投降したのです。武将達は知らせを聞くと、刀を抜いて石を斬りつけ、その無念さをあらわしたといいます。
剣門関のトレッキング
剣閣から剣門関は車で約20分。チケット(150元)を購入し、剣門関を歩きました。
「トレッキングをする」と全く聞かされていなかったため、足元は歩きにくいブーツ。。。
山の上なので、滑る岩肌に気をつけ、ゆっくり3人でトレッキングしました。
傾斜が激しく両手を使わないと上がれない道も多く、年配の方はかなり厳しい場所かと思います。
一番短いルートで大体3時間ぐらい。かなり疲れます。
観光名所なので、至るところに休憩地点もあります。登っては休むとゆっくり進んでください。
面白いなとおもったのは、近くの農家さんが山で採れたいろいろなモノを山道で売っていること。
新鮮なアケビや天麻(オニノヤガラ)、自然薯など地方特産が激安で購入できます。
こちらは山に生えている松を削り、手作りで作った肩たたき。5元~。
身体に浸み込む手作りの豆腐干
3時間トレッキングしてお腹がペコペコ。そんな時に見つけたのが、こちらの手作りの豆腐干屋さん。
自家製の豆腐干に甘辛い紅油で味をつけた激辛のものから、シンプルなものまでありました。
ほどよい疲労感の中、しょっぱく辛い豆腐干は体に染み込み、ついつい三人で大量に買う羽目に。
薄いのは湯葉を乾燥させたもの?と思いきや、おばちゃんいわく、米豆腐の皮とのこと。
湯葉のような食感が絶品でした。
小盛で4袋購入し、大体25元ぐらい。非常にお得なおつまみ!
次はいよいよ旅のメインとなる豆腐宴の記事を公開します。
基本情報
四川广元剑门蜀道剑门关旅游景区-官网
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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